
派遣の仕事は一年を通して募集があります。
しかし、派遣の求人が常に多いわけではありません。
企業の人員計画や事業の節目に合わせて、派遣求人が多い時期と、少ない時期がはっきり分かれています。
この年間サイクルを理解しておくことで、
- 選択肢が多い時期で仕事を探せる
- 希望条件に近い案件に出会いやすくなる
- 焦って妥協するリスクを減らせる など
といったメリットが生まれます。
この記事の目次
・派遣求人が多くなる3つの時期
・「いつ動く?」派遣の仕事探しは2か月前が目安
・派遣求人が落ち着きやすい時期も知っておこう
・業界・職種別に見る繁忙期の違い
・派遣求人が少ない時期こそ、差がつく準備期間
・まとめ
まずは、派遣求人が特に多い「3つの時期」から見ていきましょう。
┃派遣求人が多くなる3つの時期

派遣市場では、
特に「2〜3月」「6〜7月」「9〜10月」に求人数が目立って増える傾向があります。
これらは、企業側の人員調整や繁忙期対応などで、組織の動きが活発になる時期と重なっています。
それぞれの背景を理解すると、結果として、「なぜこの時期は派遣求人が多いのか」が見えてきます。
【2月〜3月】
2〜3月は、多くの派遣会社が年間最大の繁忙期と位置づける時期です。
4月の新年度を目前に控え、一般的に、企業では次のような動きが同時多発的に起こります。
- 新卒入社に合わせた人員配置の見直し
- 退職者・産休育休取得者の欠員補充
- 新規プロジェクトや新部署の立ち上げ
- 組織改編に伴う一時的な人手不足
こうした背景から、長期派遣・未経験歓迎案件・大量募集など、幅広い求人が一斉に動き出します。
「新年度から環境を変えたい」「未経験から○○に挑戦したい」という人にとって、2〜3月は絶好のチャンスと言えるでしょう。
【 6月〜7月】
6〜7月は、正社員の夏季ボーナス支給後にあたります。
このタイミングで退職を決断する人が増える傾向があります。
その結果、企業側では急な欠員が発生しやすくなります。
その穴を埋める手段として、「即戦力として働ける」「採用までのスピードが早い」といった理由から、派遣社員の募集が活発になります。
また、長期派遣では「3か月更新」の契約形態が多く、
さらに、4月〜6月契約 → 7月スタートの新案件という流れが生まれやすいのもこの時期の特徴です。
【9月〜10月】
9〜10月は、多くの企業にとって下半期の始まりにあたり、年末商戦や繁忙期に向けた準備が本格化する時期でもあります。
- 人事異動や体制変更
- 売上拡大に向けた増員
- 短期・中期プロジェクトの立ち上げ
こうした要因が重なり、短期〜中期案件を中心に求人が増加します。
9月が契約更新月となる長期派遣も多く、10月開始の案件が出やすい点も特徴です。
年末に向けて人材確保を急ぐ企業も多いです。
したがって、早めに動いた人ほど好条件の案件に出会いやすい時期と言えます。
┃「いつ動く?」派遣の仕事探しは2か月前が目安
そのため、派遣での仕事探しは、
「働きたい時期の直前」ではなく、
およそ2か月前から準備を始めるのが理想です。
その理由は、実際に就業開始するまでの活動(派遣会社への登録・面談や求人紹介、職場見学、選考など)で、
1〜2か月かかるケースが多いためです。
また、派遣求人は、
多くの場合、早くても勤務開始のおよそ1か月前から掲載されるケースが一般的です。
早く動きすぎると、希望条件に合う求人がまだ出ていないこともあります。
「早すぎず、遅すぎず」を意識し、逆算して動くことが成功のポイントです。
┃派遣求人が落ち着きやすい時期も知っておこう

派遣求人が多い時期がある一方で、
同時に、求人が一時的に少なくなる時期も存在します。
大まかには、「5月」「8月」「12月下旬〜1月」の3つのタイミングになります。
この時期の特徴を知らずに動くと、「思ったより求人がない」「妥協せざるを得なかった」というマイナスな結果になりやすくなります。
派遣求人が少ない時期をあらかじめ理解しておくことで、避ける・準備期間として過ごすといった選択がしやすくなります。
【5月(ゴールデンウィーク明け)】
4月に人材の受け入れが集中した企業では、こうした流れから、5月は「今の体制で回せるか」を見極める期間になります。
教育・研修・業務引き継ぎが優先されるため、新規募集は一時的に落ち着きがちです。
急募案件がゼロになるわけではありません。
実際には、選択肢は限られやすい傾向があります。
5月スタートにこだわるより、6月以降を見据えて準備する方が結果的に有利になるケースも少なくありません。
【8月(お盆休み時期)】
お盆を含む8月は、多くの企業で夏季休暇が重なります。
人事担当者や決裁者が不在になることも多いです。
そのため、「面談日程が組みにくい」「選考結果が出るまで時間がかかる」といった状況が起こりがちです。
この時期に無理に決めにいくよりは、9〜10月の求人増に備えた下準備期間と割り切る方がおすすめです。
【12月下旬〜1月(年末年始)】
年末年始は、多くの企業で採用活動が一時停止します。
年末は業務の締め作業、年明けは予算や体制確認などが優先されます。
求人が本格的に動き出すのは1月下旬以降になることが一般的です。
「1月から働きたい」と考える場合は、前年の11・12月から準備しておきましょう。
┃業界・職種別に見る繁忙期の違い
派遣求人は、業界や職種の繁忙期とも密接に関係しています。
多くの場合、繁忙期の1〜2か月前から求人が増え始めます。
繁忙期の一例
・旅行/レジャー業界
3月・7月~8月・12月(夏休みなどの長期休暇)
・不動産業界
12月~3月(就職・転職・異動・進学など新年度の準備)
・引越し業界
3月~4月(就職・転職・異動・進学など人が動く時期)
・保険業界
3月(保険契約更新や新生活に合わせて新規保険加入者が増える)
・人事
3月~4月(新卒採用や新人受け入れ、退職者対応など)
9月~10月(人事異動や新卒内定式など)
・経理/会計/税務
3月・9月(決算)12月(年末調整)
┃派遣求人が少ない時期こそ、差がつく準備期間

求人が少ない時期は不利に感じがちですが、
実は将来に差がつく重要な期間でもあります。
自分の希望に合った働き方を実現するには、時期ごとの行動を意識しながら情報収集と準備の質を高めておくことが欠かせません。
この時期に意識したい行動は以下のとおりです。
- 職務経歴・スキルの整理、スキルシートの更新
- 実績や工夫した点などを具体的に言語化
- 派遣会社への登録・担当者との面談
- 自分のスキルや希望条件などの整理
- 資格取得やオンライン講座でのスキルアップ
こうして準備を進めておくことで、
派遣から直接雇用への転換後を含めた求人が一気に増えた瞬間でも、
すぐに応募・選考へ進めるという大きな強みになります。
┃まとめ
派遣の仕事探しは、闇雲に求人を追いかけるよりも、「動く時期」を意識することで結果が大きく変わります。
年間を通して見ると、求人が一気に増えるタイミングと企業側の動きが落ち着く時期には明確な差があります。
その背景には、年度替わりや人員調整、繁忙期への備えといった企業の事情があります。
重要なのは、
「求人が少ない時期=不利な時期」と捉えるのではなく、
次のチャンスに備える準備期間として有効に使うことです。
スキルや経験を整理し、派遣会社の担当者としっかり情報を共有しておくことで、求人が動き出した瞬間に一歩先を行く行動が取れるようになります。
派遣という働き方は、タイミングと準備次第で働き方の選択肢を大きく広げることができます。
自分に合った時期を見極め、計画的に行動することが、納得できる仕事に出会うための近道と言えるでしょう。
