安全健康活動
Occupational Safety and Health Activities健康経営を始めるきっかけ
当社事業の持続的な成長を図るためには、当社内の働く人すべてが安全に、ケガなく、心身の健康を保って仕事ができるような環境づくりが重要です。健康状態が良くない状況では、仕事の生産性が上がらず、また家庭においても悪影響があると考えられることから、健康経営の必要性を社内で議論し、健康経営を推進することとしました。
健康経営推進のための第一歩として、まずは安全衛生委員会を「安全健康委員会」へと改称し、健康経営視点での審議事項を増やし、従業員に対する意識浸透を進めています。
健康経営上の課題
- 従業員の平均年齢が高く、今後も有所見率が高まる恐れ
- 組織風土低下によるメンタル不調リスク
- 喫煙・運動不足による生活習慣病ハイリスク対象者の増加
健康経営全体の具体的な数値目標
当社健康経営KPI | 2023年 | 2024年 | |
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アブセンティーズム | 実施人数 | 1256人 | 1381人 |
アブセンティーズム | 回答率 | 95.0% | 98.0% |
アブセンティーズム | 欠勤率 | 0.5% | 0.4% |
ストレスチェック | 受験率 | 100.0% | 100.0% |
ストレスチェック | 高ストレス率 | 8.7% | 6.1% |
喫煙率 | 29.6% | 29.7% | |
運動習慣 | 14.4% | 15.4% |
※1 アブセンティーズム:心身の不調を理由に欠勤や休職の割合
※2 運動習慣:30分以上の運動を週2日以上実施している割合
安全健康基本方針
株式会社NCIは、サスティナビリティ経営推進企業として文化や慣習を尊重しながら、持続可能な社会の実現に貢献する事業活動を展開していきます。そのために、全ての事業活動において生命・安全・法令順守を最優先し全社をあげて「安全で快適な職場環境づくりと心身の健康保持増進」を推進します。
- 安全健康を経営の最重要課題の一つに位置づけ、「安全健康管理活動の継続的な改善」により「業務に起因する負傷および疾病の予防」に努めます。
- 労働安全衛生法規等および当社が履行することを決めた指針および自主基準などを順守します。
- 次の事項について目的・目標を定め、実行します。
- 労働災害や職業性疾病の撲滅ならびにこれらを誘発する危険源の除去およびリスクの低減
- 全従業員が個々の能力を十分発揮するための心身の健康保持増進
- 当社の事業にかかわる多様な立場の働く人々およびその代表と安全健康への取組みを適切に協議し、参加を支援します。
- 各種の安全健康コミュニケーションを通じ、社会の安全健康管理水準の向上に貢献します。
2025年9月1日
株式会社NCI
安全健康経営宣言
株式会社NCIは、豊かな価値を創造し、人々の生活・文化に貢献し続けるため、その最大の財産である従業員の安全と健康を経営の最重要課題に位置づけ、「安全健康経営」を推進します。
この実現のため、「NCI安全健康基本方針」に基づき、各階層が以下の責務を確実に果たすことのできる体制を整備し、安全健康に係る定期監視指標を定め、継続的改善を目指します。
- 経営層(各部門のリーダー)は、「安全健康経営」を率先垂範します
- 安全健康の各種指標を経営の最重要指標のひとつと捉え、その改善の重要性を発信します
- 自社の安全健康上の課題・リスクに見合った経営資源を投入します
- 管理職は、部下の安全と健康を確実に配慮します
- 日々の労務管理の中で部下の安全健康に気を配り、課題があれば適時適切に対処します
- 社内規則に従い、部下の安全健康を担保する機会・時間を適切に確保します
- コミュニケーションの良い、活気溢れる職場づくりに努めます
- 安全健康スタッフは、事業場の安全健康文化の醸成に努めます
- 日々事業場の安全健康上の課題を分析し、予防安全、疾病の一次予防に注力します
- 自らの専門性を高め、部門に対し適切な支援・助言・指導を行います
- 継続的な安全健康管理を担保するため、協力者を含む安全健康人材の育成に努めます
- 従業員は、自律的かつ相互間の安全と健康の確保に努めます
- 従業員の皆さんに次の事項をお願いします
- 関係諸機関が提供する各種の制度・機会を活用し、自身の安全確保、健康保持増進に努める
- 自身と家族の安全と健康は株式会社NCIにとってのかけがえのない財産と心得、日頃から安全第一の行動、健康第一の生活習慣を心がける
- 自身で解決困難なことは、「上司や同僚」、「安全健康スタッフ」、「各種外部相談窓口」等に相談する
- 周囲の人々の様子と環境についても気を配り、相互に助け合いながら、安全と健康を確保できる職場づくりに努める
- 従業員の皆さんに次の事項をお願いします
2025年9月1日
株式会社NCI
労働安全衛生マネジメント
当社においては、従業員による活発な安全健康活動の展開をとおして、当社で働く全ての人の更なる健康と安全、疲労やストレスの少ない快適な職場環境の形成を推進し、お客様やその他のステークホルダー(利害関係者)の皆様へ信頼をお届けできる企業を目指します。
安全健康推進体制
NCIでは安全管理体制、健康経営体制を下図のとおり定めています。
各事業所において、安全健康委員会を開催し法定事項の履行、各種リスク低減状況の進捗共有等を実施しています。

健康管理の充実
NCIは、すべての従業員が健康への意識を高めて心身の健康を維持できるよう、さまざまな取り組みを展開しています。
健康増進の取り組み
NCIでは、いち早く先進的なメンタルヘルス対策に取り組み、従業員をとりまく生活環境や職場などを含む包括的な体制でのケアを進めてきました。今後も従業員自らが心身の健康維持に意識的に取り組む支援も実施していきます。
- ラインケア
教育、トップメッセージなどの各種機会を通じ、従業員の健康状態を把握するため、「いつもと違う」様子に注意し、職場の中で積極的な「気付き、声かけ」を実践するよう促しています。また、組織・チームの安全健康意識を向上させるため、CSR職場ミーティングなどの機会を活用したコミュニケーションの活性化にも取り組んでいます。 - セルフケア
社内ホームページなどを通して、メンタルヘルスの啓発・教育活動を行っています。 - ストレスチェック
NCIはストレスチェックを、2016年度から管理部門が主導してチェックを実施しており、タイムリーなフォローの結果、社内全体で高い回答率となっています。また、ストレスチェック分析後の職場環境改善にも積極的に取り組んでいます。 - 事業場内の相談体制
産業保健専門職は、相談に応じて、職場・家庭・医療機関などとの「コーディネーター」として活躍しています。スタッフは本人のみならず職場からの相談にも応じています。 - 社外電話相談窓口
心身両面からの相談体制をサポートする「こころとからだの健康相談」の窓口を運用しています。本窓口は、プライバシーを確保しながら、従業員を支える家族の相談にも対応しています。

重症化予防
定期健康診断結果に対して就業区分判定を実施し、脳・心臓疾患の発症リスクが高い従業員に対する保健指導や時間外勤務・出張等の勤務管理・労務管理を進めています。
感染症対策
国内の感染症対策としては、管理職マニュアルを作成し、感染症発生時の報告や対応の周知・実施を徹底し、感染拡大を防止しています。また、インフルエンザなどの感染症の流行の兆しがあった場合は、健康だよりなどを通じて、予防やかかったときの対処法など情報提供を行っています。